事例 1

リノベーションを通じて 求める顧客層と病院のイメージをフィット

平林ペットクリニック

義父が営んでいた歯科医院の建物を引き継いで2015年に開院していましたが、若い女性の獣医師が女性のみのスタッフで、トリミングにも力を入れているという実態とはかなりかけ離れた印象から、集客に苦戦していました。

「パッと見の印象では年配の男性獣医師を想像してしまう」「内部が伺いしれず入りづらい」といった印象面での問題に加え、「階段の最上段に落下防止柵がなく扉を出入りする際に落下の恐れがある」「夜間が暗くて不安」といった物理的な課題もあり、解決が必要でした。

具体的には、まず入口扉の開きを逆にして、扉もガラスにすることで、内部への視認性を確保し安全性も向上しました。さらに診療案内板を落下防止柵を兼ねる位置に設置することで、スマートに安全性を向上しています。
そして、階段まで庇を伸ばすことで、入口がここから始まる印象を与えることで来院しやすい印象にしています。
さらに、これまでは脇の路地へ曲がる車が敷地の角を踏んでゆく危険から角のポールが欠かせませんでしたが、支柱と庇がせり出したことで敷地を踏まれることが少なくなり、ポールを置く必要もなくなりました。

Before

入りやすさと安全性を考慮しガラス扉への変更と開きも逆に

内照式の診療案内板は夜の街を照らし、落下防止を兼ねています

サイン看板を庇に下げることで、階段下からエントランスの印象に

夜間の住宅街をやわらかく照らす間接照明

写真は間に合っていませんが、手すりも設置されています

名称
平林ペットクリニック
所在地
東京都杉並区天沼
用途
動物病院
竣工
2021年4月
備考
ファサード(外観)のみのリニューアル
施工
株式会社インプラス
看板
アバンス
写真
Nobu Ishikura