街並みへの貢献、
サステナビリティにも配慮
Facade, Sign, Interior:
市ヶ谷動物医療センター
通りに面する店舗が2〜3件入れ替わると街の印象が一変する事実が示すように、1階のテナント、特に交通量の多い道路に面するテナントは、街並みへの影響を考慮する責任を担っていると言えます。
その中で自身の魅力もバランス良く発信していかねばなりません。
本案件は、もともと地元で20年以上活動されていた動物病院の拡張移転であったこともあり、地域に住まわれる方々に、これまで以上に「この地域のことを分かっている」という印象と、新たに「高度医療にも取り組む先進性」を感じてもらう必要があり、デザインにおいても「古くて新しい」ことにポイントを置きました。
外観としては、神楽坂に近く武家屋敷が多く存在した地域に相応しい印象をビル1階テナントで実現すべく、特徴的なファサードを用いました。また、サステナビリティに配慮し、既存の建物部材をいっさい壊すことなくすべて利用した上で大きく見た目を変化させています。
そして、医療機関では大切な「医療の質の高さ」と「来院に対する敷居」印象のバランスをデザインで実現させました。「入ってみたくなる」雰囲気の演出と、居心地の良い内部空間を実現しています。